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 日常を語ったり、読んだ書物を語ったり、ぼちぼち文を書いたりして遊ぶ現実逃避ブログ。頭は中学二年生で止まってます。
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MOIRAI第一話
2009-05-29 Fri 19:06
MOIRAIの一話?プロット通りに進まないのが私なのさ☆
 もっと違う内容のはずだった。シリアス→コメディック?むしろ下か?みたいな内容だった。それがものっそいシリアス話と化したのは何故。
 うpります。相変わらずの中二クォリティ。このクォリティはもはやポジション。


苦しい、と。
そう感じれたらどれ程良かっただろうか。
『柳美』
名を呼ばれた気がした。思わず顔をもたげる。
しかしそんなのは幻聴なのだ。現に、目の前に転がり在るのは屍だけ。
「…ハッ」
嘲笑う。自分を。
誰が呼ぼうというのか、私を、この人殺しを。
…人喰いを。
体が重い。頭が朦朧。口の中は血の味。視界が曖昧。
地に足をつく。立つのも限界だった。
『柳美』
また、声が。
頭をもたげる気力もない。手をつく。嗚呼痛い。もう限界だった。血濡れた地面に倒れ臥し、頬にべっとり血と砂を付けて溜め息を吐いた。
『柳美』
煩い。黙れ。
呼んでいるのが誰なのか、知らない訳じゃない。でもあまりに痛かった。どこか自惚れていて、そして虚ろだった。返事なんてする気力もなく、同時に無意味なことを知っていた。
何故なら、声は私の記憶だからだ。記憶の中の、あの少年との最後の応酬。
『柳美』と、呼んだのはまだ幼い子供。数ヵ月一緒に過ごして、初めて名で呼ばれた。彼は止めたかったのだ。私が何処かに行くことを。自分の前から消失して、二度と会えなくなることを。
なのに私は…

『』

…つくづく酷い女だ。
何もかもが億劫な私は自分を嘲笑うこともできず、口元をわずかに歪めたのち、意識は闇に沈んだ。

(私は、無言でただ空虚な視線を送っただけだった)





 薄い蒼の空を白線が横切っていく。爽やかすぎるぐらいに暑かったあの夏。私は先ゆくあの子を坂の上から呼んでみた。振り向いたその目は逆光に眩しそうに細められていて、それを見た私は何か無償に安堵してしまったのだ。私は何に安堵したのだろう。今はもう、覚えていない。彼の表情も、あの空も、あの暑さも、全て遠い。



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この記事のコメント
ふおおおおおおおおおおおおおお!!
流石!すげぇ!!
やっぱカッコええですわ。柳美サンに限らず、
貴女の小説はかっこよすぎる。
2009-05-29 Fri 20:57 | URL | 桜夜 #-[ 内容変更]
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